マリの毎日
その頃5階のベンチ付近では。


「で、何でお前らがいるんだ? え?」


ワリ君が尋問をしていました。あんま迫力ねーけど。


「えーっとおーっ」

「ヨシ! そんな風に言ってごまかそーったって無駄だぜ」


無駄だぜ……なんですかそのセリフは。


「あっ! あたしが言い出したの!」

「マリが?」

「うん。いい加減くっつけたげよーと思って」


ぼんっ
不自然な音を立ててワリの顔が真っ赤に染まりました。


「そそそそんな……くっつけるとか、えーっと……」

「うじうじすんなごるあああっ!」


Σ(0Д0)!?
まさかのマリちゃん大激怒。


「男ならさっさと告ってこんんかーい!」

「はっはいいいいっ('Д`;)」


ルイコの場所もわからないだろーにワリは全力で走り去って行きました。

残されたのは我に返ったマリと、どんどんどん引きのヨシ君。
めちゃめちゃ重い空気が2人を包み込みました。


(……(A0∀0;)どどどどう思ったかな、ヨシ君。ごるあああっ、はちょっとやりすぎたかも……。でもヨシ君はそんなあたしも好きだったりして('∀★)ってやあーん、それはい・い・す・ぎ(〃ω〃)なあーんちゃって!)


くるりとマリちゃんが(もはやセリフに突っ込みなし)振り向いて見たヨシ君の顔は、まさに予想外でした。
ひきつりー。限界までひきつりー。


「マリ……俺……」

「なあに? ヨシ君」


と、その時、ヨシ君の目から一筋の涙がこぼれました。
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