マリの毎日
インフォメーションに辿り着いたマリヨシ。
「ちょっとすみません!」
「な、なんですかあなたたちは! ただでさえおかしなひとを持て余してるっていうのに……これ以上勝手に入られては困ります!」
必死な形相の店員さんに、2人は阻まれました。
「あ、すみません、あの、その……そこのやつと知り合いなんです!」
そこのやつとはもちろん、満足気にインフォメーションのふかふかソファーでふんぞり返っているおばか。いや、おおばかのことです。
「ああそうですか……こいつをどこかへ連れてやっていただけるなら構いませんけど……」
店員さんはぼそりと本音を呟いて、マリヨシに通路を空けました。
「ワリ!」
「おおーマリヨシ。俺、ついにやっちゃったね」
「うん。すごくやっちゃったと思うよ。いろんな意味で」
「むっ。どーゆー意味だよ」
「男が口で、むっ、とかゆーなよ」
「そのうちわかるんじゃない?」
『むっ』とした顔のおおばかワリが口を開いたその時、先ほど聞いたばかりのピンポンパンポーンが聞こえました。
「……別のインフォメーションからの館内放送ですね。ここが中央インフォメーションなのに、わざわざ別のところから……どうしてでしょうね……」
なんだかひきつった笑顔の店員さん。
「さー……そっちが近かったんじゃねーの?」
「あ・な・た・が・た・が・い・る・か・ら・です!」
怒声と共につまみ出されちゃった3人。
Ms.KYがいったあーいとか言ってる間に放送が。
『ま、迷子のお知らせ……です。ただいま地下1階食料品売り場におきまして、る、るいたんカッコハートとおっしゃる……身長150cm以上の……お子様……? を、お預かりしております。
お心あたりの方もしくはお知り合いの方もしくは何らかの関わり合いのある方『ゴツッ』……どなたさまでもかまいませんとにかくこれをひきとるおつもりのあるかたは……ごふっ』
「……何、途中のゴツッと最後の早口とごふっ、は……」
「つか、るいたんカッコハートってさ……」
そこ忠実に言う必要あるんですか。
「ちょっとすみません!」
「な、なんですかあなたたちは! ただでさえおかしなひとを持て余してるっていうのに……これ以上勝手に入られては困ります!」
必死な形相の店員さんに、2人は阻まれました。
「あ、すみません、あの、その……そこのやつと知り合いなんです!」
そこのやつとはもちろん、満足気にインフォメーションのふかふかソファーでふんぞり返っているおばか。いや、おおばかのことです。
「ああそうですか……こいつをどこかへ連れてやっていただけるなら構いませんけど……」
店員さんはぼそりと本音を呟いて、マリヨシに通路を空けました。
「ワリ!」
「おおーマリヨシ。俺、ついにやっちゃったね」
「うん。すごくやっちゃったと思うよ。いろんな意味で」
「むっ。どーゆー意味だよ」
「男が口で、むっ、とかゆーなよ」
「そのうちわかるんじゃない?」
『むっ』とした顔のおおばかワリが口を開いたその時、先ほど聞いたばかりのピンポンパンポーンが聞こえました。
「……別のインフォメーションからの館内放送ですね。ここが中央インフォメーションなのに、わざわざ別のところから……どうしてでしょうね……」
なんだかひきつった笑顔の店員さん。
「さー……そっちが近かったんじゃねーの?」
「あ・な・た・が・た・が・い・る・か・ら・です!」
怒声と共につまみ出されちゃった3人。
Ms.KYがいったあーいとか言ってる間に放送が。
『ま、迷子のお知らせ……です。ただいま地下1階食料品売り場におきまして、る、るいたんカッコハートとおっしゃる……身長150cm以上の……お子様……? を、お預かりしております。
お心あたりの方もしくはお知り合いの方もしくは何らかの関わり合いのある方『ゴツッ』……どなたさまでもかまいませんとにかくこれをひきとるおつもりのあるかたは……ごふっ』
「……何、途中のゴツッと最後の早口とごふっ、は……」
「つか、るいたんカッコハートってさ……」
そこ忠実に言う必要あるんですか。