恋続ーレンゾクー
１週目

０日目

大学１年の夏、僕は１ヶ月の入院をすることになった。なぜそんなことになったのか、それはつい２時間前の出来事だった。

今日は午後のみの講義の予定だった。いつも通りに講義の１時間前には大学に着くようにしたつもりが、何を間違えたのか１０分前に着いてしまった。そのおかげで昼食を抜くことになってしまったのが、不運の始まりだった。
急いで講義の場所へ移動しようと思い、外に出た瞬間だった。僕は近道を通ろうとしたのだが、それがいけなかった。
「あっ、危ない！」
「……？」
その声は、上から聞こえた。僕は声の主を探す為に上を見たのだが、目の前は黄色のシンナー……もとい、黄色の塗料が大きなバケツごと降って来ていたのだった。
「……えっ？」
突然のことで、僕は避けることが出来なかった。その結果、塗料を頭から被り、トドメと言わんばかりにバケツが延髄チョップを食らわせたのである。
勿論僕は気絶した。
< 1 / 2 >
表紙・目次

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop