あの花のように


「じゃあ少し離れてもいいから手繋ごう~」



「手汗かいているからダメー」



「かいてないじゃん」



「まあ、また今度なっ」



「なっちゃんいっつもそう言う…キスもしてすれないし……私なんかに触れたくないんだね」



「そういう訳じゃねーよ!」



「じゃあ、何でっ」



「それは…」



「なっちゃんは…っ私のこと好きじゃないんだね」



私は泣きじゃくりながらそう言った。



「違うって!」



「もう、いい…っ」



私はそう言い残して走って帰った。
< 25 / 72 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop