あの花のように
「じゃあ少し離れてもいいから手繋ごう~」
「手汗かいているからダメー」
「かいてないじゃん」
「まあ、また今度なっ」
「なっちゃんいっつもそう言う…キスもしてすれないし……私なんかに触れたくないんだね」
「そういう訳じゃねーよ!」
「じゃあ、何でっ」
「それは…」
「なっちゃんは…っ私のこと好きじゃないんだね」
私は泣きじゃくりながらそう言った。
「違うって!」
「もう、いい…っ」
私はそう言い残して走って帰った。