あの花のように


ぎっちり握られて振りほどけそうにない。



そして、私の手を引っ張りながらはや歩きで歩き出した。



「待ってよなっちゃん。痛いよ!」



そう言ったけどなっちゃんは歩くスピードを緩めてくれない。



そして、いきなり細い道に入って



なっちゃんは片手を塀につき



──チュッ...



私にキスをした。
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