あの花のように
「ちょっとみんな来いよ~」
面白い本はないかと探していると誠也が
そう言ったので駆け寄った。
誠也が持っている本は
タイトルは…“宝探し”って書いてある。
「てか、それめっちゃ古くない?どこで見つけたの?」
里奈が聞くと
「本棚の一番下の列見てたら奥に見えて、取ってみたらこれだった」
誠也がそう答えた。
中を開いて1ページずつ見ていったけど
どのページもバツの印がついていた。
きっともう見つけたってことだろう。
「あれ?ここだけバツついてなくない?」
私が指をさすと
「本当だ!てか、これ河原じゃない?」
里奈がそういうので地形などを見てみると…
学校の近くのハート型の河原の形だった。
私達は今日部活が休みなので
放課後に行ってみることになった。