あの花のように
「ねえねえなっちゃん」
「ん?…っ!」
私はなっちゃんが、こっちを向いた瞬間
キスをした。
「ひ、まわりっ」
「今日ゴール決めたからご褒美ってことだったんだけど…なっちゃん?」
なっちゃんが下を向いているので覗き込んだ。
「ばかっ!見んじゃねーよ」
「嬉しくないのかと思ったけど安心した!」
「ばかひまわり」
「なっちゃんって赤面症だよね」
「うるさい」
「かわいいよ」
「うるさいのはこの口か?」
「んっ…っ」
なっちゃんは少し強引に唇を重ね合わせてきた。
「っぷは…」
「息止めてたの?かわいいじゃん?」
「なっちゃん…性格変わりすぎ!」
「仕返しってことで」
「もうっ…!」
「ひまわり」
「なによ」
「また試合見に来いよ」
「…うんっ」