あの花のように


そして次の日。



私は待ち合わせ場所の公園に15分前に来た。


すると…



後ろから肩をトントンされたので



「なっちゃん!」



と私が振り向くと



「君可愛いね~!よく言われるでしょ?」



肩をトントンしたのは全然知らない高校生くらいの人だった。



「あ、ありがとうございます」



私はひきつった笑顔で応答した。



「そんな硬くならないでさ!一緒花火大会行こうよ」



そう言って高校生は手を引っ張ってきた。



「やだやだ!なっちゃんと行くんだもん!離してよー!!」



私が叫ぶと



「おい」



「あ!なっちゃん!!」



なっちゃんが高校生の腕を掴んで



「離せ」



「なんだよ?クソガキ!」



「いいから離せって言ってるだろうが」



「いててて…っ。がきが調子乗るんじゃねーよっ!」



そう言って高校生は逃げていった。
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