あの花のように
「ひまわり!大丈夫か?怪我ないか?」
なっちゃんは私に手を差し伸べてくれた。
「大丈夫だよ」
「そっか…ならよかった」
「てか、さっきのなっちゃん今まで見た中で一番怖かった」
「そりゃあな」
「かっこよかった!王子様みたいだったよ」
「ばっばきゃろ!そう言うのを簡単に口に出すなって」
「だって、本当にそう思ったんだもん…ってなっちゃん?」
なっちゃんがうつむいているので覗き込んだ。
「なっちゃん!顔真っ赤だよ!」
「そんなことねえって」
「前々から思ってたんだけど…なっちゃんって赤面症だよね」
「うるさいぞ」
「照れてる~」
「全く…うるさいのはこの口か?」