あの花のように



「ひまわり~学校行くぞ~」



なっちゃんは一週間休んでようやく復帰。



「なっちゃん!!具合大丈夫?」



「うんっせんきゅう」



そう言っていつものように…



いや、いつもと少し違った笑顔を見せた。



そう思うのは気のせいかな?




「なっちゃん総体相当悔しかったんだね」



「ん?」



「あれ?それで休んでいたんじゃないの?」



「あ、そうそう!めっちゃかっこ悪いけど」



「でも、来れるようになってよかった。本当に寂しかったもん…お見舞いも拒否されるし…」




「ごめんごめんっ」




なっちゃんは私の頭をポンポンした。



「じゃあ、今日は手繋いで学校行こっ」



「はいはい。お姫様」
< 61 / 72 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop