あの花のように
葵side
冬はなっちゃんは1回も教室に来なかった。
私がよほど嫌いなのか保健室登校をしていた。
それでも私は勉強を頑張った。
カナリア学園に行くために。
そして、信じられないことにトップで合格。
『それでは新入生代表の方お願いします』
「はいっ」
堂々と返事をしてステージに立った。
何百人もの新入生がいたけど私はなっちゃんをすぐ見つけることができた。
「私はある人を追いかけてここに入学してきました」
その言葉を聞いた生徒達がヒソヒソとざわついた。
「本当は私はあまり勉強が得意ではありませんでしたが…
その人のおかげで頑張ってトップ成績で入ることが出来ました。
3年はあっという間に過ぎてしまうと思います。ですから、短い高校生活を充実させるように楽しんで行きましょう」