キミの記憶。
途中まで愛と、帰る道が同じ。

愛と別れて一人で帰っていると、ふと駿の事を思い出した。

他の子と・・・キス・・・・・。


なんで、なんで・・・。
私は、目に涙を浮かべながら帰った。

家の前まできて、入ろうとしたとき、携帯に電話がなった。

携帯のディスプレイに光っている名前は・・・駿だ。

「うわあ、どうしよう・・・。」
少しとまどったけれど。

「・・・もしもし」
『でるのおせー』
「あはは、ごめんごめん、気付かなかった」

何の用なんだろうか。

『まあいいよ、てか、今週の日曜どっかいかねえ?』

デートの誘いだ!

でも、今日キスしてるの見ちゃったし。

なんかなあー。

本人には・・・聞きたいけど・・聞けない。

「うん、いいよ」
『ぢゃ、9時におまえんちいくわ』
「りょーかい!」

そして電話は切れた。
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