キミの記憶。
「あたし、もうそろそろ帰ろうかなあー愛はどうする?」
「あたしも帰るー」

二人で暗い道を歩いていると、人影が見えた。

「姫香ー」

っえ・・・。

い、いま名前呼ばれた・・・?

「ね、ねえ愛、あたし、今名前呼ばれなかった?」
「それあたしも思った」
「え、ちょ怖いんだけど」

暗いから、顔がはっきりみえない。

「姫香!!」

肩をたたかれ、私は

「キャー!!!!!!」

思いっきり叫んだ。

「姫香!うるさい!」
「だって、だってあたし、今・・!」
「駿斗くんだよ!」
「えっ・・・」



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