恋色涙~君たちの恋~

 放課後。

 私はある場所へ向かって走る。

 

 ───20分前───

 「さよ。帰ろ?」

 「うん!」

 いつもどうり帰ろうとして下駄箱の蓋を開と……
  
 「手紙?」

 手紙が入っていた。

 かなみと顔を見合わせて手紙を開いた。

 《さよへ。

  図書室で待ってる。

      こうた。》

 とても驚きでいっぱいだった。

 いったい何で?

 かなみは

 「いっておいでさよ。良い機会だし気持ち伝えてきなよ。」

 と、私の背中を押してくれた。

 ─────────────────

 戸惑った末今に至る。

 あの後少しショートしていたら20分も経っていた。

 「先輩帰っちゃうよ。」

 その言葉にショートしていた私の脳が動き出し走って図書室に向かう。

 こうた…まっててくれるよね。

 そんな気持ちで廊下、階段を走る。

 でも…階段は走ってはいけない場所。

 ドンッッ!!!!!!!!!!!!

 ほらね誰かとぶつかるのです。

 「いたたたー…ってわぁ!す、すいません!い、急いでたも……あれ?こうた?」

 ぶつかった相手はこうた。

 「お前少しは前向け!!!!!!!!!!!!落ち着け!走るな!!!!!!!!!!!!」

 こうたは走って来る私に気づいたらしく受け止めてくれたらしい。

 「だってこうた帰っちゃうと思って……」

 私が俯くとこうたは私の頭をなでてくれた。
 
 「急いできてくれてありがとう。……俺話たいことが、あるから……俺ん家いこ?」

 ドキッッ!!!!!!!!!!!!

 こうたからのお誘いにドキドキする。

 でも…

 「私もある。から……///////////」

 そう言うとこうたは私の手をとって走り出す。

 「ちょ、は、走んないで!!!!!!!!!!!!」

 放課後の静かな階段に私の声が響いた。

 
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