恋色涙~君たちの恋~
「さよ行くぞー!」
「ちょ、ま、まって!!!!!!!!!!!!」
鞄を持って玄関へ向かうと玄関に寄りかかっているこうたがいた。
「忘れ物は?」
「大丈夫!」
「よし!行くぞー!」
そう言ってこうたは私の手を優しく握る。
手をつないで登校なんて初めてだからドキドキして死にそうです。
「きゃーーーー!こうた先輩!」
「えっ!?あれって彼女かな?」
「彼女ちっさくて可愛い!!!!!!!!!!!!」
登校中私達が通るたびにいろんな声が聞こえてくる。
やっぱりこうたは人気だな。
なんて改めて思う。
「さよ?大丈夫?」
ドキドキしていたわたしに余裕な顔で話しかけてくるこうた。
でもこうたの顔は不安でしょうがないって顔してる。
「うん。大丈夫だよ!ありがとう。」
そう言うとこうたの顔から不安の顔が消えていく。
「良かった。じゃあ帰り迎えに行く。」
「うん!ありがとう。じゃあね。」
そう言ってお互い自分の教室へ向かった。