恋色涙~君たちの恋~

 お昼休み。

 私とかなみは教室で食堂の話をしていた。

 「かなみ~食堂で彼氏さんのこと聞かせて~♡」

 なんて言っていると、

 「飯沼ーーー!天辻ーーー!先輩が呼んでるぞぉー!」

 クラスメートの1人が私達を呼ぶ。

 その声のするほうをみるとこうたとこうたの友達がいた。

 「隼人先輩……」

 先に口を開いたのはかなみだった。

 えっ……あ、もしかしてあれが……

 そんなことを考えていると

 「さよ!昼飯一緒に食お!!!!!!」

 という大好きな人の元気な声が聞こえた。

 私とかなみは2人がいる場所で立ち止まった。

 周りからは
 
 「きゃーーーー!こうた先輩!」

 「美男美女じゃん!」

 「さようらやまし~」

 なんて声が聞こえてくる。

 私は少し恥ずかしくなって下を向いた。

 すると……

 一瞬でこうたに抱きしめられた。

 「…えっ………こ、こうた!?」

 教室中にきゃーーーー!っという女子の声が響い。

 私も頭の中が真っ白だ。

 「みんなさよをあんまりいじめないでね。俺の大事な彼女だから。」

 ボンッ!!!!!!

 教室中が赤面するのがわかった。
 
 もちろん私も。

 恥ずかしいけど…嬉しかった。

 「あーこうただけずる。そんな派手にしないけど俺も。」

 そう言って隼人先輩はかなみの手をとった。

 かなみはみるみるうちに茹でダコのようになっていく。

 「かなみはおとなしいけど…実は寂しがり屋なんだ。だからみんな仲良くしてあげてね。俺の大事な彼女だから。」

 ボンッ!!!!!!

 またもや教室中から爆発音てきな音が聞こえた。

 「きゃーーーー!またもや美男美女じゃん!」

 「隼人先輩もこうた先輩もかっこいい!」

 そんな声が聞こえてくる。

 かなみをみるととても赤くなっていて可愛いかった。
  
 かなみは口ぱくで

 [な に し て る の か ね こ の ふ た り]

 と言ってきた。

 [わ か ん な い か な み お め で と]

 そう言うとかなみは今まで見たことないくらいの可愛い顔をした。

 そして隼人先輩に抱きついた。

 教室中女子の悲鳴ににた声が響いた。

 また、隼人先輩とラブラブなかなみをみて倒れる男子もいた。

 なんか……
  
 恋って楽しいね。



 
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