恋色涙~君たちの恋~
次の日。
私はお母さんに気づかれないようにそっと家を出てこうたとの待ち合わせ場所に向かった。
こうたとの待ち合わせ場所に着いたのは9時45分。
ちょっと早すぎたなと思い噴水を眺めたり、お地蔵さんの真似をしたりしていた。
10時五分前。
「さよ…っぶっっっ!!!!!!!!!!!!」
お地蔵さんの真似をしているところにタイミング悪くこうたが来た。
きてすぐに笑われた。
「なにしてんのさよwww恥ずかしいからやめなさい。」
と私の頬を両手で包むこうた。
私はそのこうたの行動にドキドキした。
なに?
と首を傾げてこうたをみると
パッ
と私から手をはなし
「行くぞ」
って言って歩き出したこうた。
いつもと、違うようなこうたになにかがつっかかった。
まあ、気にしない!
そう心に言い聞かせてこうたを追いかけた。