恋色涙~君たちの恋~
こうたは相手のリーダー的な人を座らせて怒りの満ちた目で睨んでいる。
先に口を開いたのはこうただった。
「何の嫌がらせ?さよがなにかした?」
こうたの声はいつもより2トーン低い。
座ったままの相手は冷や汗を流しながら懸命に説明する。
「こ、こうたごめん!俺の彼女がこうたの方がいいからわかれてって言ってきて……なんかこうたにムカついて、こうたの彼女を奪ってやろうと思って……ま、まじごめんな!」
ブヂッ
こうたの切れるスイッチが入った音がした。
「……ねーだろ……」
「うん?」
私も相手も良く聞こえなくて首を傾げた。
「さよは関係ねーだろ!!!!!!」
そう叫んだこうたは真剣で怒りがこもっていた。
相手はひぃ!ご、ごめん!もうこんなことはしないから!
といって土下座をして逃げていった。
こうたはそれを追わなかった。