恋色涙~君たちの恋~
お昼休み。
私はかなみと一緒に食堂でご飯を食べることにした。
「かなみはなに食べる??さよはねーう~んとね~」
「あ、あの!すいません!」
私達が歩いていると1人の男の子が話しかけてきた。
「なんですか?」
私が用件を聞くと。
「かなみさんにお話しがあります!いいですか!?」
男の子は顔を真っ赤にしている。
私は驚いてかなみをみるとかなみはちょっとだるそうに
「さよ、先に行ってて。いいよ、あっちにいこっか。」
そう言って行ってしまった。
ということで私は1人で食堂に行くことになりました。
食堂に入るとすぐに
「あ!さよちゃん!」
と聞き覚えのあるとても元気のいい声が聞こえてきた。
「こ、こうた先輩。」
私がそう言うと鋭い視線がたくさんとんできた。
とても痛い……
「さよちゃん1人?なら俺と一緒に食べない?」
女子からの視線がさらに私に突き刺さる。
なんでなの……?
「あ……大丈夫です!友達が……」
そこまでいって言葉を失った。
かなみが呼び出されたことを思い出した。
どうしようかうずつずしてると、
「はい!さよちゃん!ハンバーグ定食!食べたかったでしょ!」
といってハンバーグ定食を先輩の席の隣に置いてくれた。
「え!?せ、先輩!?あ、ありがとうございます!!!!!!!!!!!!」
何度もペコペコしてたら、急に顎を持ち上げられた。
…………!?
耳元で先輩の声が聞こえる。
「やっぱりさよは可愛いな。でもまだ俺のこと思い出せない?」
ドキッ!!!!!!!!!!!!
心臓が高鳴った。
これってこれってまさかあの………
「こうた……ってあのこうた……!?」
私は見違えるほど成長した知り合いにドキドキした。
「そう。そのこうた。すっかり忘れられたな。」
そう言って抱っこをしてくれた。
懐かしくて懐かしくて………