Mein Schatz
──翌日
彼女から診察してほしいと看護師を通して聞いた。
昨日の一件から少し気まずいけど、逃げずに彼女の話を聞くことにしよう。
「昨日はごめんなさい。でも私なりにどうすれば変われるか考えました。できることからしてみればいいんじゃないかなって思いました。」
そう話す彼女の瞳が前より輝いていた。
押し込めていた想いがよみがえる。
「うん、それでいんじゃない?」
「ちょっとずつでいいからさ。焦らんでええよ?」
そう言うと彼女は嬉しそうに笑みを浮かべた。
俺は気づいてしまった。
俺は自分が思う以上に彼女に惹かれているのかもしれないと───