Mein Schatz
──翌日
先生への想いを認めたからなのか、なんだか顔を見て話すのも恥ずかしかった。
先生を見るだけで頬が火照る…
「木下さん?どないしたん?ホッペ真っ赤やで?」
なんて笑うからますます真っ赤に…///
でも、先生こそなんだかぎこちない感じがしたから、
「先生もなんか変だよ?どしたの?」
「俺は医者だから大丈夫やで」
なんて言うもんだからもっとドキドキした──
先生のことを毎日ちょっとずつ知っていく。
先生は独身で、関西弁で、大阪のしたの方出身で、38歳で、いつも同じお茶を飲んでいて、他の患者さんからもモテて───
毎日がキラキラしていたんだ。
だって大好きな先生に毎日会えるから──
でも「彼女いるの?」っ聞いたら「ナイショ」だってさ。
いるんだろうなー。
先生をからかって「先生がおとうさんだったら─」なんて話したら、不機嫌になっちゃった。
でもまたすぐ笑ってくれた。
先生とどれくらい笑ったかな。
先生と過ごす時間の全てを、思いだそうとしなくてもいいくらい、はっきり覚えていたいから──