Mein Schatz
──朝
ピピピピッピピピピッピピピピッ
んー眠いなあー
げっもうこんな時間じゃん!
香織はあわてて準備にとりかかった。
(今日はデートなんかじゃないからいつもと一緒だしっ)
とかいいつつ、いつもより念入りに髪を巻いて少しメイクもしていた。
──9時半
10分遅刻していた。
「ごめんね?お待たせ!」
「いや、今来たばっかだし!ってかいつもとなんかちがうな。」
「ちがうって?」
「いや、その、可愛いなって…」
「まっまたーどっか行こ?」
今、もしかしたら…と思ってしまった。