Mein Schatz
──啓太くんと付き合いはじめて2ヶ月
付き合いはじめてからもずっと仲良しで、啓太くんは以外と乱暴なくせにまめなとこもあった。
香織は先生のことなんかまったく考えなかった。
毎日がそれくらい楽しかったから…
今日は香織の家で放課後デート。
「ってかさ、香織はいつまで俺をくん付けで呼ぶんだよ!」
「えー、だって啓太くんは最初っから啓太くんじゃんっ」
「いやー、あのー、もう付き合って2ヶ月なんだからそろそろくんいらなくね?」
「えー、もう癖になってるしー」
「だめ!直せ!んじゃ次くん付けたら口聞かねぇからな!」
「えーだって啓太くんがさぁ…」
「…」
「けっ…けいた…」
そう言うと啓太は香織に背中を向けた。
「えっやっぱだめだった?」
「いや、そのーすっげぇ嬉しくて…」
「え?そんなに?」
「うん、香織こっちおいで?」
「ん?」
「ぎゅーしよ?」
「うん…」
「好きだよ?」
「あたしも好き…」
ほんとに幸せだったから…