Mein Schatz
──帰り道
あたしは一人街をぶらぶらと歩いていた。
(先生と偶然会えたりしないかなぁ…)
先生を想う気持ちをもっと前から大事ににできたら…きっと啓太を傷付けたりしなかったのに…
あたしはふと、薬局の前で足を止めた。
それは、啓太が好きな曲が流れていたから…
逢いたくなったときの分まで
寂しくなったときの分まで
もう一回もう一回
もう一回もう一回
君を強く焼き付けたい
あまりにも…先生への想いと似ていて…
(先生気付いてる?、あたしがどれくらい先生のこと好きか…)
ひとつぶの涙が頬を伝った。