私って、きれい?
僕はまだ女の子に告白なんかもされたことがない。
告白なんてドラマや漫画だけの世界で僕には次元が違うものだと思っていた。
そんな僕にも告白される機会が来るなんて……!
たとえ、僕にだけお面を被っているようにしか見えない女の子でも好かれているなんてやっぱり、嬉しいものだ。
「告白かあ……」
「いや、告白じゃないから」
「ま、そうだよな。じゃあ、何の話だろう……って!恵子!?いつの間に!?」
「ついさっき」
しれっと答える恵子。
「……そ、そうか。ご、ごほん」
恥ずかしさを誤魔化すために咳払いし、恵子に問う。
「それで、話って何?」