黒薔薇~美しき欲望~
他にも“憎しみ”や“恨み”などの意味もあるらしい。
「薔薇の花言葉は“あなただけを愛してる”なのに黒薔薇になると“あなたはあくまでも私のもの”だぜ?この真っ黒な薔薇にはどれほどの思いが込められてるか。それを俺はお前に差し出す。分かるよな?今夜は…、お前は俺のもの」
そのセリフが今でもハッキリと思い出すことができる。
酷く、その花の美しく妖艶な輝きに引き込まれいたあたし。
普段は冷めた目で見ていた贈り物に、初めて興味を示したと思う。
まぁとにかく、そんな日もあったなかで毎日毎日繰り返される行為。
でも嫌だとは思わないし、背徳感なんて感じない。
時折、無性に何かを壊したい破壊衝動に駆られることはあるけど。
それでも自分がどれだけ穢れても、もう笑顔さえ浮かんでくる。
しかしあたしは辞めない。
__辞めれない。