俺を見ろ
黒木先輩を見上げると 近過ぎる距離に赤面した




男慣れしていない私は こんな近い距離耐えられない!




もう少し離れて下さい!




心で叫んでも届くはずはなく 廊下を歩き続ける




やっとの思いで声を出す





「あんな事 言って良いんですか?すぐにばれるんじゃないですか?」




「良いんだよ。」




階段を上りながら話す
でも 肩は抱かれたまま



抵抗出来ない私は そのままだけど・・




私の教室の階になり 肩にあった手を外し 頭に一度置き 階段を上って行く黒木先輩
去り際に何か言っていたけど 聞こえなかった








「現実にすれば良いだけの事。」





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