たゆたうたたか。


そう言い残すと彼はあっという間に何処かへと消えて行った。


「あ、ありがとうー!これ、絶対返すからー!」


見えない後ろ姿に向かって、叫ぶ。
勿論返事は返ってこなかったけれど何となく、聞こえている気がした。


「....てゆうか。なんで私の名前、知ってるんだろう?」


自分で教えたんだっけ?
まぁ、いっか。


そんなことを考えていると手に何かの感触。
目をやるとそこには袋に入れられたクレープが置いてあった。

中身を見てみると、なんと大量のイチゴとクリームがトッピングされている。
なんだろう。とっても美味しそう。
< 100 / 109 >

この作品をシェア

pagetop