たゆたうたたか。
「あ、え?」
見上げる。
手に何か箱を持っている男性。
背が高い。
髪はほんのり茶髪。優しそうな雰囲気、だけど端正な顔立ち。
そして良い香り。香水かなぁ。
てゆうか....近い。かも。
その人は私の顔をじーっと見て、
そして、笑った。
「あぁ、蓮の彼女さんか。ただいま」
なんだか綺麗な香り。
なんだろ、これ。まさか。え!?
「お、お兄さんですか!?」
状況が読めた!即座に離れる!
甘い香りも離れてく。