たゆたうたたか。


って。



どうされるわけにもいかないでしょ!?



「だめーーーー!酔い覚ましてーーーー!」



彼の動きが、停止した。


私がいきなり大声を出したからか、驚いたみたい。
口を開けてびっくりしている。



「楓くん、こういうことはしっかりしないと!女の子に誤解されちゃうよ?」

「....。わお」

「大体ねぇ!楓くんみたいに可愛いくて格好良いタイプの子はただでさえしたたかな女の子から狙われやすいんだよ!?初対面だけど楓くんは優しくて思いやりのある子って私分かるよ?だからそういうことはきちんとしないと....」




「プッ....!」

「え!?」


ついつい熱く語ってしまった私を見て、吹き出す。
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