たゆたうたたか。
「そういえば名前、なんて呼べばいいですか?」
「....もうなんでも良いよ....まぬけなお姉さんとでも呼んでくれ....」
「あははっ。どんだけ気にしてるんですか?じゃあお言葉に甘えて、んー。どうしよっかなぁー。
あー。さくら姉さんだから。さく姉って呼ぼうかな?」
「お好きにどうぞ....私、ちょっとお手洗い行ってくるね....」
恥ずかしくて仕方がなかったので適当に理由をつけて、とりあえずこの場所からすぐに離れた。
「....。
あー....良かったぁ。
さく姉が、俺の大っ嫌いな常識の無い馬鹿な女じゃなくて....」