たゆたうたたか。
「んん....?あれ....」
あ、今度はお兄さんがゆっくりと目を覚まして起き上がった。
「兄さん、あれ?じゃないよ。ソファで寝るなってあれ程言ってんのに」
「うわ、俺そのまま寝てたのか....やば」
「いつものことじゃん」
「あ、お兄さん、おはようございます。」
「んー....あ、さくらちゃん。おはよ....あれ、楓。帰ってきてたのか」
「....とっくの昔に帰ってきてたんですけど」
「あぁ、ほんとに。俺寝てたもんだから気付かなかったわ。悪いな」