たゆたうたたか。
3.
「他にも気になる部屋はある?」
「なんでも聞いて?さく姉」
「気になる部屋....。」
途中から楓くんもお兄さんの部屋に入ってきて、三人で談笑をしているとこんな話の流れに。
「あ!じゃあ、秘密の部屋とかってあるのかな?」
ちょっとおちゃらけておかしなことを聞いてみる。まぁ、あるわけないよね。
二人の反応を待っていたら、何故だか沈黙。
「....。」
「....秘密の部屋、見たいの?さく姉」
「え、あるの!?」
まさか本当に存在していたとは。
笑いを取るために聞いたのにまさかの展開。なんだか、こっちまで気まずい。
「んー。あるにはあるんだけど....」
「どうする?兄さん」
「でもやっぱり教えておかないとだよなぁ。」
なんか、微妙な空気....。
まずいこと聞いちゃったのかもしれない。