たゆたうたたか。






「....兄さん、」

「ん?」

「楽しみだなぁ....これから」


「....そうだな、俺も、楽しみだよ」








二人の声なんか、全く聞こえもしない。


私は夢見る主人公になりきっていたのだ。
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