たゆたうたたか。
「はははっ。悪い悪い、からかいすぎた」
「どうせキャッチボールだってグローブごと投げましたからねー?」
「あれやばかったなー!あぁ、腹痛え」
「もう!笑い過ぎじゃないの!」
「クク....ッ」
「....フフッ」
「クク、お前も笑ってんじゃねえかよ!」
「あはは!だって!蓮のその笑い方!おっかしーっ!」
私と蓮は昔話に花を咲かせながら、馬鹿みたいに笑いながら、二人でゆっくりと歩いていった。
私は罪悪感を消してしまいたくて忘れたくて、とにかく必至に笑った。
もうあんなことは二度としない。蓮、ごめんね。
こんな何気ない時間が幸せだと思った。
永遠に続けば良いなって。そう思った。