たゆたうたたか。


「....何考えてたんだろ....」


それに私には蓮がいる。
大切な婚約者がいるのに。馬鹿みたい。


「普通に返事しよっと....」


結局最初の内容でそのまま返事をして、誤魔化すかのように携帯を素早く閉じて机の上に放置した。


「さて、切り替えて洗い物してこようかな!」





あぁ。洗濯機の回る音、うるさいなぁ。
でも丁度良いかもしれない。


私の鳴り止まない鼓動を思いっきりかき消して現実へと連れ戻してくれるから。
< 77 / 109 >

この作品をシェア

pagetop