たゆたうたたか。
「やったあぁ....!やっと着いたあぁ....!」
あまりの嬉しさに声を上げて喜んでしまった。
あの時と同じ風景が、私を迎えてくれているような、そんな錯覚。
でも本当に嬉しいのだから仕方ない。
目の前の綺麗な景色を見ながらやっと一息つける。
そう思い座ろうとした瞬間。
「誰?」
いきなり、近くから声。
目的地に到着出来た喜びから一瞬で我に帰る。
すると、木々を払い除けながら歩いてくる音が聞こえてきた。