たゆたうたたか。
「あ、とりあえず、助けてくれたんだよね?本当にありがとう!」
感謝の気持ちを込めて笑顔で話しかけたのに、見事に冷たい目線でスルー。
な、なんて生意気な高校生なの。
「てゆうかあんたどこの人?何歳?あんなとこで何してたの?」
「なっ....」
なんって、態度の悪い高校生!
助けてもらったのは有難いけど、むかつく。でも、ここは我慢!
「私は花都駅付近のマンションに住んでる23歳!夕飯の買い物するためにスーパーまで向かってたところだったんですけど!」
「花都駅!?2つも先の駅じゃん。あんたここまで買い物しに来たわけ?しかも23とか....おばさんじゃん」
おばさん!?
その発言にカチンときたけれども。
そんなことよりも衝撃の事実。
「嘘!?ふ、2駅分も歩いちゃってたんだ....」
「いや普通は気付くだろ」
最悪。ただひたすら登ったり歩いたりを繰り返してただけなのに。
いつの間にか2駅分も歩いてきてたなんて....。