あの日、君に伝えたかった




「あの倉庫は、ここから数メートル離れた所にあるんです。
暫くしたら、戻りましょうか」



そうなんだ・・・。

もしかして夜斗って、

凄いお金持ち??



だってこの森だって、所有者がいるはず。

勝手に借りることなんて出来るはずない。

勿論、倉庫も。



「夜斗、この森の所有者は誰なの?」

「所有者はボクですけど?」



当たり前みたいな顔しないでくださいよ・・・。



「じゃあ、夜斗ってもしかして凄いお金持ち?」

「いえ、特には。ただ・・・」



ただ?




「ボクは昔からメイさんと過ごすことを望んでいたので。
必要ないものは買わず、お金を貯めていました。
メイさんと過ごせる日を楽しみにしていました」


な、なんか凄いぞ、この人。

私と過ごしたいがためにお金を貯め続けるなんて。


それを実現させたのも凄いぞ!




って、昔から?





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