あの日、君に伝えたかった
次の日のテスト結果は、10位。
まずまずの結果だろう。
しかし、両親は私を叱った。
「10位だなんて結果を残して!」
「お前は槇野家の恥だな!」
どうして?
夜斗に会いたい衝動を抑えながらやった結果だもの。
良く出来た方だと思うのに。
褒めてくれないの?
私はそれを機に、勉強をやめた。
携帯電話をとめられ、やることはない。
私は再び勉強を始めた。
でも、もう両親は私に関心はない。
2年後のテストでは、堂々の1位を取った。
でも喜んでくれなかった。
私は必要ない子。
私はいらない子。
私は愛されない子。
私は信じられない子。
私は生まれてくるべき人間じゃない。
この世のごみなんだ。
夜斗、あなたに会うまで、
私はそう信じていたんだよ・・・?