あの日、君に伝えたかった




母さんはボクを見ずに、兄さんと行ってしまった。



メイさんも、こんな寂しい気持ちなのかな?

いない風に扱われて。



あぁ・・・メイさんを助けられる方法が欲しいよ。

ボクもメイさんだけで十分だ。




あんなバレバレな演技に騙される母さんも。

仕事しか頭にない父さんも。

自分の実力がないのにボクを責める兄さんも。

みんなみんな・・・




いらないよ。






ボクは貯めてきたお金を使い果たし、成宮の親戚だと言うおじさんから敷地を購入した。

殺し屋は儲かる仕事だったからね。

たった5歳ぐらいのボクでも、軽く100万は稼げる。




メイさん、一緒に暮らさないか?

メイさんだって悲しいし、寂しいんだろ?



ボクなら、メイさんを愛せる。

必要とする。




メイさん以外、




何もいらない。








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