あの日、君に伝えたかった




「知っている人はいません。
このことを知っているのはおじさんだけです。
自分も同じことをしたおじさんが、警察や誰かに話すことはしません。
時間がたったからといって、おじさんがおばさんを監禁したことは確かですから」

「他には?」

「メイさんを誘拐した時も周りには誰もいませんでした。
予めメイさんが通る道には盗聴器とカメラを仕掛けておきましたから。
それを厳重にチェックしながら、メイさんを気絶させましたからね」


準備良いなー本当に。



「もしかしたら、兄さんかもしれません」

「お兄さんが?」

「今説明していて思ったのですが、どこで兄さんはボクらのことを知ったのでしょうか?
警察にボクらのことを言ったのは兄さんです。
どこかで気が付いていたのかも・・・」



お兄さん、恐ろしい!

夜斗をストーカーしていたのかも!?



「お兄さん、ストーカーしていたとか?」

「・・・あぁ、そうかもしれません」

「思い当たる節でもあるの?」

「兄さんは過去に何度か彼女をストーカーして相手に叱られています。
でも両親がお金で解決してきたので、大事にはなっていません。
兄さんにはストーカーの経験も実力もあります。
可能性はあるでしょうね」



お兄さん・・・。

怖いよ、やること全てが。




経験も実力もって・・・。


怖いな成宮兄弟は。




大丈夫なのかな?

成宮総合病院って、かなり大きいからさ。





< 49 / 49 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

夏の日、僕は君の運命を変える

総文字数/100,683

恋愛(純愛)131ページ

表紙を見る
心に届く歌

総文字数/323,756

恋愛(純愛)539ページ

表紙を見る
anotherstory

総文字数/47,914

実用・エッセイ(その他)90ページ

表紙を見る

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop