あの日、君に伝えたかった
でも、私の捜索願は出ていなかった。
夜斗は私に嘘はつかない。
両親は結局、私のことなんて気にしない。
私のことなんて気にも留めない。
「メイさん・・・」
「夜斗・・・」
私は夜斗に体を預けた。
抱きしめる夜斗の手とぬくもりが優しい。
その優しさに、私は毎回涙した。
「メイさんを見ない家族なんて必要ないですよ。
メイさん、ボクのことだけ見てください」
「・・・夜斗」
「ボクがメイさんを愛します。
ボクだけが、メイさんを見ています」
大嫌いな、家族。
パパもママも、大嫌い。
私に、必要なのは・・・
「あなただけだよ、夜斗」