そばにいたい!〜二重人格王子とラブ同居⁉︎〜
――――ガラッ、
「きゃ〜っ!」
少し乱暴にドアが開く音とともに、女子たちが再び色めき立った。
あ…結城くん。
「結城来たね。」
「う、うん…」
なんか、緊張する。
昨日は、あれ以来メールは来たけど直接話さなかったから…。
…て、あれ?
ちょっと、いつもと違う?
いつもなら、王子様スマイルを浮かべて女子達を騒がせるのに、今日は笑うどころかめんどくさそうな顔。
どうしたんだろう…?
と、そのとき。
どうやら私は結城くんのことを相当ガン見していたらしい。
ふとこっちに視線をうつした結城くんとバッチリ目があってしまった。
ど、どうしよう。