そばにいたい!〜二重人格王子とラブ同居⁉︎〜
「何あの、感じ悪いやつ。のあ、平気?」
それに京ちゃんも気付いてくれたようで、心配してくれる。
「うん…大丈夫。」
ーーキーンコーンカーンコーン…
タイミング良く、チャイムが鳴った。
よかった…、あのまま京ちゃんに優しくしてもらっていたら。
私はきっと泣いてしまっていたから。
黒板の方に体の向きを変え、次の授業の準備をする。
えーっと、
次はたしか数学だったから…。
って、あぁ!!!
昨日宿題やってないじゃん!!
今日は私の出席番号と同じ数字の日だから、答え合わせのときに当てられる可能性が高いのに…!!
いっ、今からやらなきゃ!!
「…」
だから、気付けなかったんだ。
私を見ていた鋭い瞳に────・・・。