そばにいたい!〜二重人格王子とラブ同居⁉︎〜
「ゆ、結城くん‼︎」
「あ、天宮さん。」
私と結城くんの声が見事にハミングする。
「ごめん、今引越しの準備やっててさ…邪魔だよね?」
爽やかに首に巻いていたタオルで汗を拭う彼は…本当にカッコいい。
「や、全然大丈夫…‼︎」
そっか…だから今日、ホームルームが終わったと同時に教室から出て行っちゃったのか…。
一緒に帰ろうと思ってた私には残念だったけど、引越しの準備ならしょうがないよね!
「そうだ、天宮さん。その段ボール軽いからさ…ちょっと手伝ってもらえる?」
「分かった!」
ふおぉ…!イケメンの手伝いをできるなんて…!