そばにいたい!〜二重人格王子とラブ同居⁉︎〜
「帰ってるの〜?」
!!
近づいてくるお母さんの声。
お母さんに変な風に思われるのは嫌。
それに、犯されたくだってない。
そっとドアを開け、
ベーッと結城くんに向けて舌を出して
隣にある自分の部屋に戻る。
─────パタン、
ドアが閉まると
はあ〜と息を吐いた。
どすっとベッドに倒れこむ。
「悪魔…!!」
結城くんの黒い笑顔が脳裏に浮かぶ。
怖かった。
男の人なんだ、って思った。
もう、関わりたくない。
…はずなのに。
顔が赤くなって、熱くて。
胸がドキドキ鳴っているのは、
なんでだろう?