そばにいたい!〜二重人格王子とラブ同居⁉︎〜
「…ん、今…行く……」
と言っていたものの、
中からは音がしない。
だ、大丈夫かなあ…。
起きてるんだろうか…。
心配だけど、
迂闊に結城くんの部屋に入ってしまったら何をされるか分からない。
「リビングで待ってるね…?」
少しだけ声を抑えて遠慮気味に言ってみたものの、
今度は返事もなかった。
…気長に待つか……。
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「飯…。」
寝ぼけた声で結城くんがリビングに入ってくるのに
案外時間はかからなかった。