そばにいたい!〜二重人格王子とラブ同居⁉︎〜
「ほ、本当に美味しいっ!?」
心配になって、
思わず聞き返してしまう。
「ああ、普通にな。」
「よ、良かったぁ……!」
結城くんが優しく微笑む。
満面の笑み、ってわけじゃないけど。
目は確かに笑っていて。
結城くん、こんな風に笑うんだ…。
会った時から、結城くんは爽やかにニコッて笑うだけだった。
でも、今は、なんか、なにかが、違う…気がする。
フワッてしてて、柔らかい雰囲気。
王子様みたいにキラキラしてるわけじゃない、
悪魔みたいにぞくっとしてるわけじゃない、
結城くんの、笑顔。
────────トクン。
胸が、何故か、高鳴った。
それは、恋の訪れの合図。