そばにいたい!〜二重人格王子とラブ同居⁉︎〜
結城くん、足速い…。
あっという間に駅を出て、裏道にでる。
「っ、なんで…‼︎」
「…うるせぇ。」
あんなことしたら…、怪しまれちゃう。
ばれないようにしよう、って言ったのは結城くんなのに…。
「ゆっ、結城くん…‼︎」
人がいなくなったところで、
足を無理矢理止めた。
どうしてあんなことをしたのか、
ちゃんと聞かないと。
「ッ、なんでそんな呼び方なんだよ…!」
え?
それってどういう…
そう口に出す前に、
顔を歪めた結城くんに、ガッと腕を掴まれる。
スルッと結城くんの指先が
私の指に絡んできた。
こっ、これは…恋人繋ぎ……‼︎